トゥーヤの結婚

ワン・チュアンアン、2006。この監督の映画は初めて見るけど、映像の大学かなんか出てて第五世代の影響をもろに受けている感じ。とにかくショットの作り方がうまい。特に野外の撮影なんて呆れ返るほど上手だった。自然と人工の耽美的な融合。この映画は内モンゴル自治区が舞台の映画でちょっとしたコメディ。そして愛の映画であり土着の映画。印象に残るのはユー・ナン。アップを多用して、スタイリングも素晴らしかった。もちろん演技というか存在感もあって、思考回路が良く分からないところが本当に良かった。ユー・ナンが離婚したってことになって色んな男がユー・ナンを嫁にしようとそこら中からやってくる。でもユー・ナンは前の夫付きで結婚してくれる人を探してる。そこのユー・ナンと元旦那の関係は描ききれていない。でも考えてみるとこの映画は面白いのだろうか。確かに映画的カタルシスはある。でも演出にも撮影にも緩慢なところがあったし、映画の内容もユー・ナンの旦那探しと、井戸掘りや水汲みや寒さや要は土地だよね。そのバランスは悪いと思う。良くも悪くもチャン・イーモウみたいな画づくりが多い。中国は新しい監督がどんどん出てくるけどこの人は古い人だと思う。