ヤコブへの手紙

クラウス・ハロ、2009。フィンランド映画。新約聖書からタイトルを付けたという時点ですごく嫌な雰囲気が漂う作品。かなり宗教的な映画だった。ここに宗教が入らなかったらかなりの傑作。基本的に、デブ女と牧師と郵便配達員しか出てこない。そしてフィンランドのハメーンリンナの自然は素晴らしかった。郵便配達員は殆んど同じようなショットで登場するけれど、その美しさ。牧師とデブ女が手紙をやり取りする椅子は草花が覆い茂って虫の声がうるさいんだけど魅力的な場所だった。この映画、アップが多いんだけど、デブ女の生命力に比べて他の男の生命力のなさ。でもデブ女も自殺未遂しちゃうから生命力無いんだよね。まあラストが青春映画のようだったけど、かなり生きていくのがしんどい映画だね。この映画は500万円くらいしかかかっていないと思う。これほどローバジェットでこのクオリティーはなかなか出来るものじゃない。前編に漂うストイシズム。そして75分という短尺。もうちょっと面白けりゃ最高だった。