ベンダ・ビリリ!

フローラン・ドゥ・ラ・テューレ、ルノー・バレ、2010。これはメチャクチャ面白い。何だか自分が撮った映画とかぶって、ああいう阿呆どもを追っていると何に出くわすかわからないし、自分の思っていた常識があっさりと覆されたりして面白い。そしてまた身体障害者というキャッチー炸裂具合が凄い。車もカッコいいし、やっぱりイスラエル・ヴァイブレーションもそうだけど、ガリガリの体に松葉杖とかカッコいいんだよね。ちょっと有名になって金が入ったから多分障害者の住処を爆破されちゃって、住むとこないままヨーロッパツアー。ツアーの最初の曲?で少年がラップから一本ギターがジミヘンみたいになるのは凄くカッコよかった。あと最後の、脚が無いけど踊るの大好きなおっさん全てが自分の価値観とは違っていて、例えば「俺は仕事だから練習は2時から。動物園で」という台詞はありえない。こんな脚本書いたらバカにされる。ドキュメンタリーの特権だね。なんかあのオヤジたちは障害者同士助け合おうという感じもなく、バンドメンバー同士仲悪いんじゃないかと思ったりもするし、路上生活者で身体障害者で施設爆破(放火?)されても余裕で生きてるバイタリティなんだよあれ。あとあのベースのおっさん渋かったなあ。デビューアルバムが公園録音というのも、フィールドレコーディングに近いものがあり良し。彼らは本当に路上生活状態からヨーロッパツアーに行ったのかなあ。あとつくづく思ったのは小規模ドキュメンタリーのスタッフは最低2人は必要だということ。この映画は字幕がない方が面白いと思うなあ。台詞の内容よりは勢いとか、ダミ声とかソッチの方を優先したほうがいいと思う。