結婚しない女

ポール・マザースキー、1978。主演のジル・クレイバーグが78年カンヌ女優賞、マザースキーがNY批評家協会脚本賞、LA批評家協会脚本賞受賞ということで期待しすぎてしまったみたい。要するに女性の自立の物語で、女性の社会進出から更に自立までという時代とリンクした映画として話題となり、有名になったみたい。脚本は面白いんだけど、結局男女の恋愛の難しさをうだうだ語っているだけ。でもこの映画はコメディだからかなり軽い感じで面白い。真面目に女性の自立を描かれたら参っちゃうだろうね。ジル・クレイバーグが去年死んだの覚えていて、ちょいと見てみようと思ってみたんだけど、公開当時クレイバーグは34歳のはず。でも僕はもう10歳くらい年食ってると思ってた。凄くスタイルのいいおばちゃんだと思った。でも若かったんだな。気が付かなかった。スタイルはほんとうに良くて、腰から脚の美しさは圧巻。この映画の素晴らしいところはオールNYロケ(多分)ってところ。最初のランニングのシーンからもう感動的なニューヨークらしい背景を見事な構図で撮っていた。部屋の中のシーンでも窓の外にはNYが映っていた。路上での会話も非常に多く、NYの街並みを堪能できる。この頃のNYは結構汚くていい感じ。待ちゆく人はこの頃になるとかなり80年代っぽいファッションが多い。なんかこの映画、SEX AND THE CITYとか、それに影響された映画の原点じゃないかなあ。セレブリティだし、よく同じセレブ仲間とパーティーみたいなので集まってるし。NYだし、屋外シーンを好むし。多分SEX AND THE CITYの原点だ。映画版ちらりと見ただけだから分からないけど。この映画でもセレブ仲間と早口で恋愛話をしていた。カメラは屋外はもちろん、屋内も手持ちを効果的に使っていてリアリティがあった。しかしNYとパリは屋外撮影が飽きることがない。うーんやっぱりこの映画は、つまらない部分と面白い部分があるなあ。