シュガー&スパイス 風味絶佳

中江功、2006。テレビだねこれは。フジテレビ映画だから仕方がないのかもしれないけれど、あまりにも酷すぎる。僕は山田詠美の原作は知らないけれど、これは山田詠美独特の文体のリズムからはかけ離れた愚作だと思うなあ。シナリオの段階で映画は死んだ。シーンの作り方が幼稚というか、映画じゃないんだなあ。多分テレビドラマとしてもこんなドラマじゃすぐに打ち切りだろうけれどね。シーンの最初を見ればシーンの全てが見渡せるから、見ている方が先にビジョンを描いちゃって映画は後から追いかけてくる。この気味の悪さはシナリオの幼稚さから来るんだろうね。だから僕は沢尻エリカの映画女優としての可能性を見たくてこの映画を見たんだけれど、ちょっと沢尻エリカは不運な映画に出てしまった。でもすごくかわいかったなあ。役者で言えば夏木マリの演技は見るのが恥ずかしかったね。中江功の演出家としての力量を疑う。本当に夏木マリの演技は過剰で酷かった。125分なんて考えられない内容。2時間ドラマ、90分で十分すぎる内容だね。125分というのは酷すぎる。ここまで酷いと逆に原作が読みたくなるような映画だなあ。