聖少女アンナ

カテル・キレヴェレ、2010。ジャン・ヴィゴ賞受賞作品ということで見た。原題は『Un poison violent』だからこの邦題はかなりエロ映画として男性受けを狙った感じがする。この映画はキリスト教の貞淑であれという教えと、10代前半で性に目覚める子供の物語。かなり使い古された論法でストーリーは面白くない。主役は美しいと思える少女だったけれど、その母親は普通に不細工で映画的なリアリティが全くないのが悲しい。こういう恋だの愛だの肉欲だの不倫だのといったお話で不細工が出てくると、見る側としてはどうしても悪者扱いしてしまうね。屋外の撮影は凄く良かったけれど、屋内の撮影はもう少し頑張らないといけないね。この映画は結構音楽にまみれていて、聖歌と昔のレコードが対比的に描かれている。最後にレディオヘッドの「クリープ」の聖歌隊バージョンで終わるのだけれど、やっぱり素晴らしい曲だなあと思った。