キャリー

ブライアン・デ・パルマ、1976。これはもう救いようのない絶望的な展開を、ひゃー面白れーなんて僕は見る余裕もなく、本当に豚の血からは内容もカッティングも凄い。デ・パルマ得意のハイスピードカッティングでもうこれは一つの舞台のクライマックスという感じ。その主役シシー・スペイセクは姿勢が良い。僕はジョン・トラボルタと一緒にいたナンシー・アレンが好きだったんだけど、調べたらデ・パルマと結婚していてちょっとデ・パルマが憎らしくなった。この映画は俳優陣、特に女優の充実ぶりは凄い。女子高生のシシー・スペイセク、エイミー・アーヴィング、ナンシー・アレン、プリシラ・ポインターなど、この作品から充実したキャリアを築いていく女優が多いこと多いこと。それでキャリーの母ちゃんパイパー・ローリーは狂信的なキリスト教信者なんだけど、ラストの方なんて心理がよく分からなくてデ・パルマが演出していないらしい。そこを乗り越えるところなんてやっぱ女優だなあと思う。まあ僕はキリスト教がやたらと出てきてあんまり好きな映画じゃないなあ。デ・パルマってまず映像ありきだし。ミュートにして音楽とかかぶせるとよく分かるよデ・パルマの映像ジャンキーっぷりは。