コンテイジョン

スティーヴン・ソダーバーグ、2011。これは大がかりなパニックサスペンスだと思っていたら、思いっきり肩すかしを食らった。世界規模で拡大するウィルスを巡るお話。普通は各国の新聞やテレビが報道で煽ったりとかしそうなものだが、かなり淡々とドラマが展開される。この映画はジャンルはサスペンスではなくドラマ。群像劇になっているんだけど、淡々とし過ぎて物足りなさがある。ジェニファー・イーリーのくだりなんかは凄く良かったけど、もっと描けた感じがするし、アルファ・ブロガー、ジュード・ロウは街を歩くのがカッコイイだけで、ネットの力とかは全然描いていない。そう考えるとこの映画はソダーバーグの偏執的な映画ではなく、スタイリッシュではあるが大衆映画だという印象。映画のイントロは暗転の中グウィネス・パルトローの咳き込む音から始まる。だからこの映画の終了辺りで咳払いをする客というのが映画を閉める役割を果たすんだけど、ホームシアターではそれは体験できない。正しい劇場型映画だという印象。演者としては主演と言っても主演らしくないマリオン・コティヤールが素敵だった。マリオン・コティヤールは都市部から農村にいて、それぞれに魅力があった。グウィネス・パルトロウは一番おいしいところで出ていて可笑しかった。