ブエノスアイレス恋愛事情

グスタボ・タレット、2011。これはもうダダならぬ小品。人間と街と建築と通信と覆面と性と孤独の映画。淡々としていながらも軽快なリズムで映画は進行。不器用な街と不器用な人間の織りなすドラマは、本当に愛らしい。この映画に描かれる都市や生活には、個人的に共鳴する部分がかなりあった。都市生活者の孤独や、その中で出会う人間模様。それは自分の人生経験もあるけど、映画の体験として共鳴する部分が大きかった。僕はテレビで見たけれど、この映画はようやく劇場公開されるらしい。こういう映画こそ劇場で見るべきだし、この映画を見て劇場から出た後には、都市の風景が変わって見えるんじゃないかなあ。想像するにそれはとても素敵なことだと思った。それからYoutubeをチェックしたくなる。ラストシーンは本当に素敵だった。ピラール・ロペス・デ・アジャラ素晴らしかった。彼女の住んでる部屋が凄く良かった。あと犬を預かるイネス・エフロンは、キャストに厚みをもたらしていて、これまた素晴らしかった。邦題は相変わらずむごい。100点。