書道ガールズ!! -わたしたちの甲子園-

猪股隆一、2010。女子中高生部活メソッドの映画。そういう感じで行くのは分かっていたんだけど、とても驚いたのは、超テレビ的だったこと。そしたら映画の最後に「企画製作日本テレビ」みたいに出てきて、監督は日テレの社員か知らぬがドラマ演出家らしい。この映画はそんなテレビスタッフたちが映画を撮ろうとせず、一話完結の長編ドラマを撮ったのだと思う。僕はテレビ的な演出や撮影や照明が大嫌いだから見なきゃ良かった。ではなぜ見てしまったかというと、この作品が映画として公開されたから。劇場公開されても、題名が「書道ガールズ!!-日テレ The Movie-」とかであれば見ずに済んだ。テレビの演出家やスタッフが映画に挑戦するという例は当然のことながら沢山あるけど、ここまでテレビ然とした映画は初めて見たかも。バッキバキに証明当てるし、画を作るんじゃなくて、画を持たせるためにカットを割ったりジンワリズームをしたりする。僕はDVDで見たから結局テレビでクソ長いテレビドラマを見ただけなんだけど、これが映画館で垂れ流されたと思うとぞっとする。映画が映画館で封切られるからこそ描かれる、抑揚とか陰影とか起伏とか、うまく説明出来ないけど、そういったものがまるで無いままにスクリーンに投影されてしまった。この映画では衰退した街を扱っていたが、映画産業の衰退をひしひしと感じる作品だった。85点。