殺人者はライフルを持っている!

ピーター・ボグダノヴィッチ、1968。ロジャー・コーマンのそりゃないよっていう条件をクリアして制作された、ピーター・ボグダノヴィッチのデビュー作。この時代のニューシネマ気味のくすんだ色のフィルム、録音、衣装、あとは風景。車といい、店の看板といい、もうそれを見ているだけで十分満足できる。それに飽きさせない工夫をこらしさえすればもう一端の映画の出来上がりという感じ。この映画は音の使い方が特徴的で、ラジオやテレビや映画や車のノイズが、ただならぬ雰囲気を醸し出している。長回しとかドリー使い倒しとか、自分の中ではこういうカメラの動きや色彩がアメリカ映画のデフォルトになっていて、相当に影響を受けていることを痛感した。映画史に残る名作じゃないけれど面白かったなあ。100点。