夢売るふたり

西川美和、2012。僕は『蛇イチゴ』以外の西川の長編が理解できない。脚本が良く言えば複雑で、悪く言えば問題だらけだから。結局この映画も本当に脚本に泣かされた。まずイージーミスというか訂正できるものがいつもある。特に終盤の脚本。更に僕の脚本へのこだわりと西川のこだわりが全くズレている。この時点で致命傷。ただこの映画に関しては今までのような具体的で致命的な脚本のミスはなかったという印象。でもこれだけ長い映画だと、田中麗奈が再度登場するときに、最初にどうやって消えていったか忘れている。木村多江は2度目の登場だけど1度目の登場を忘れている。これは僕が女優を知っていてもそうなるんだから、国際コンペでのっぺりとした日本人がぞろぞろと登場しても、多分ウェイトリフティングの女しか区別がつかないと思う。西川作品にはいつも脚本の問題があるんだけど、この映画は脚本以外はとても良かったと思う。特に女優たち女優たちの素晴らしさ。単発で登場ではもったいなさすぎた。田中麗奈がいつも文句を言っているのは、彼女は文句を言っているときが一番エロいということを監督がよく分かっているんだと思う。田中麗奈は素晴らしかった。あとは鈴木砂羽のセックスシーンへの入りは見事だった。西洋映画みたいだった。あんなおばさんいいなと思った。あと問題としては上映時間長さ。この映画を表現するのに137分も必要だろうか。どう考えても詰められる。長い映画は嫌い。90点。