スプリング・ブレイカーズ

ハーモニー・コリン、2012。この出口なき若者を描いた感じは『KIDS/キッズ 』を例に出すまでもなくハーモニー・コリンらしい映画。女子大生の日常は極端に排除されていて、セリーナ・ゴメスの教会くらい。みんな親と電話してんだけど予定調和的なものでしかないし相手は見えないし声すらない。だから女子大生の休暇が、強盗までして夢見た世界なのかどうか、見る側としてはさっぱりわからない。ドラッグで逮捕されてもギャングとつるんでも、女子大生の心理を読み解くことが出来ない。それこそがこの映画の面白いところで、この女子大生たちのわけわからなさ。出口はないと思いつつ出口を求めたり、出口を探しているつもりが出口から遠ざかってしまう感じは青春そのものだと思う。ヴァネッサ・ハジェンズやアシュレイ・ベンソンを、あのピンクのビキニ超エロいとか、ビキニが照明で光ってカッコいいとか、金髪に染めてるのもいいなとか性的なことを思っていると、次第にただただ痛愛おしいというか、性的な部分がなくなっていく。実際映画が進行するにつれ、そういうエロいカットは減っていくしエロく見えなくなくなっていく。そうなるともうこれはただの青春映画になる。ただこの映画は、劇場公開前に小出しに公開された映像のインパクトを全く超えられていない。映画で初めて見たらスゲエと思ったと思う。なんだよビキニに原付ヤベえって思ったと思う。それが残念だった。95点。