ドライヴ

ニコラス・ウィンディング・レフン、2011。兎にも角にもライアン・ゴズリングという映画だと思う。映画の各パートの統一感がもたらすスタイリッシュ感。台詞やシーンの無駄を極度に削ぎ落としていくストイックなスタイリッシュ感。そしてライアン・ゴズリングの贅肉を削ぎ落とした演技のスタイリッシュ感。スタイリッシュ感満載の映画だけど、ジャームッシュやオズやゴダールのようなスタイリッシュ感ではない。収まりのいい映画という感じ。カメラはゴズリングを下から上になめていくんだけど、台詞も息遣いも聞こえないから表情が気になる。そして局面局面で微妙にゴズリングの表情は変わる。逆にゴズリングの視点というのもあって、これまた無表情だから何が起こってんだか暗中模索で面白い。ゴズリングの視点となるとやはりキャリー・マリガンは素晴らしかった。そもそもこの映画はワルい奴しか出てこないんだけど、平気で善良なキャリー・マリガンを巻き込む。特にゴズリング。それがこの映画の面白さかなと思った。100点。