デス・レース2000年

ポール・バーテル、1975。プロデュースはロジャー・コーマン。この映画は本物のB級映画だと思う。つまりカルトな名作などではなく、完成度がかなり低い。アメリカ風刺なんておかずでしかないし、殺戮の歴史なんておかずでもない。メインディッシュは女と車と爆発。更に凄いのは、レースものなのにレースがかなり牧歌的なこと。幹線道路での撮影が困難だったことが伺える。車はダサいし、音楽は無茶苦茶チープで、エンジン音にかき消されることもしばしば。音楽の勢いに任せてカットをパキパキ小気味よく繋げば、ある程度エキサイティングな映画になると思われるところをなんだけど、その素振りが全くない。どちらかと言うとヒューマンドラマな色合いが強くて、しかもこのヒューマンドラマもチープだからB級極まりない。この映画のアメリカらしいところは、エロスも虐殺も大統領暗殺も革命もあって、レースでは人も轢き殺しまくりなのに、ポップコーン・ムービーとして成り立つ軽薄さだと思う。90点。