フレフレ少女

渡辺謙作、2008。映画から見える時代設定は90年代。映画の作り方は80年代。でも実際の設定は現代だというからとても驚いた。どう考えても2008年よりは古臭いフォルム。この映画は圧倒的な予定調和という足かせ脚本を、これまた足かせのように自由度の全く無い台詞の言い回しで固める。台詞を言い出す前から台詞の尻が見えてしまう。台詞の録音を含め、初めは80年代のちょっとシュールな感じを出しているのかな思っていた。でも一貫性はなかった。まあこの辺りはただ唖然としながら見ていただけだった。でも怒りを覚えたのは応援団メンバーの心変わりのシーン。下手というより嫌がらせ。映画ファンの敵。悪い意味で、本当に最悪な意味で、映画を裏切ることはとても難しいことなのに、それをいとも簡単にやってのける傲慢さ。あるいは鈍感さか。今まで最低だと思っていた映画に対して本当に申し訳ない気分になった。でもこれで自分の中で最低映画のハードルがググっと下がった。つまりは楽しめる映画がググっと増えたということで、あながち存在価値のない映画ではないのかもしれない。85点。