ローマでアモーレ

ウディ・アレン、2012。群像劇なんだけどオムニバスと言ったほうがいいくらいに、各エピソードに関連性はなく、ただローマでの出来事という共通項だけで話が進む。でも久しぶりにコメディモードが炸裂しまくっているウディ・アレンの映画を見ていると、巧妙な群像劇でなくて良かったと思った。巧妙な群像劇ではないんだけど、各エピソードの挿入というかシーン割りはすごくエレガント。もう導入からウディ・アレンの映画へようこそという感じでワクワクする。そしてずっとワクワクしっぱなしの映画。脚本でもそうなんだけど、この映画は役者の演技を楽しむのが面白い。ロベルト・ベニーニやペネロペ・クルスやエレン・ペイジは典型的だけど、ハゲのオッサン俳優アントニオ・アルバネーゼのセクシーな演技にはうっとりしたし、実在していたアレック・ボールドウィンがイリュージョン化したときには、ハッとして過去のアレン映画を思い出した。でもジェシー・アイゼンバーグはちょっと物足りなかったなあ。女優ではアレッサンドラ・マストロナルディが素晴らしかった。あの田舎者夫婦のエピソードは出色だった。100点。