テイク・ディス・ワルツ

サラ・ポーリー、2011。遊び心がいっぱいの素敵な映画。初っ端からミシェル・ウィリアムズにムチで人を打たせたり、車いすに乗せたりする。ミシェル・ウィリアムズに対しては、最後まで細かな演出を怠ることがなかった。本当に監督が自由奔放に演出をしていて、多分即興だったり現場で決まったことがメチャクチャ多い映画だと思う。そういう映画は開放感があって好き。ミシェル・ウィリアムズの気持ちは揺れ動いてるのか動いていないのかよく分からなかったりする。映画で言うところのトランジット状態。だからこそ最後までひたすらに優しいセス・ローゲンは素晴らしかった。対してミシェル・ウィリアムズがなびいていくルーク・カービーにはこれといって魅力を感じなかった。あとはこの映画にはキュートとかポップといった感覚のものが多々登場する。ミシェル・ウィリアムズの衣装や裸体や、美術の色や照明の光。それに音楽。この映画はカナダ映画なんだけど、表題曲のレナード・コーエンをはじめ、ファイストやロン・セクスミスなど、カナダ人アーティストを程よいおしゃれさと大胆さで使っているのが良かった。100点。