美しき棘

レベッカ・ズロトヴスキ、2010。無軌道な若者を描いた青春映画という感じ。ただ作り手も若い。緩急もなくどどどっとシナリオがなだれ込む。プランのなさは映画の中の登場人物のよう。この程度なら劇場公開しなくてもいい感じだし、見る人はレア・セドゥをチェックするんだろうから、需要と供給は満たされている。あまり得るものがなかった中、レア・セドゥに対する家族と友人の優しさの違いはよく出せていたと思う。家族は暴走軍団を自宅に勝手に招いて部屋を散らかしても厳しく怒ることはないし、万引きしても大した問題にはならない。最後に幻かしらないけれど母親が出てきて、あんたの年でそんな心配することないよという。対して暴走フレンド達のよそよそしさ。簡単に仲間の内から外へと弾き出してしまう。そういう経験をして大人になっていく若者レア・セドゥをポジティブに描いている。90点。