御誂次郎吉格子

伊藤大輔、1931。初っ端から大河内傳次郎のアクションが炸裂して、大河内傳次郎の動きもカメラの動きも猿を絡めたカット割りも凄まじかった。でも映画はアクション控えめで2人の女を巡るとの三角関係が中心。このストーリーも古典的な品格があって素晴らしかった。でも映画はどこかモダンな佇まいがあった。そして大河内傳次郎に絡む姉妹女優、伏見直江と伏見信子がこれまた素晴らしい。伏見直江はけだるい感じのちょっとワルい雰囲気があって、逆に伏見信子は純真無垢な可愛らしさがあった。久しぶりにサイレント映画を見たんだけど、画の濃密度がすごかった。カメラも被写体も躍動しまくっていた。そしてラストの迫力ある映像。提灯の大群とか太鼓とかが効果的に使われていて、映像の迫力って予算規模の問題じゃないんだなと改めて痛感した。100点。