メランコリア

ラース・フォン・トリアー、2011。2部構成になっていて1部はとても面白かった。でも2部はシャルロット・ゲンズブールの素晴らしさ以外には見るべきところがあまりなかった。あとこの人の映画は相変わらず尺が長い。取り立ててよかったのは音の設計。音の配置や音楽の鳴り方なんかはとてつもなく素晴らしかった。1部に出てくる多種多様な人物模様は見ていて面白かったし、それをカメラは見事に描写していたと思う。この映画はうつ病監督が撮ったうつ病映画ということらしいんだけど、うつ体験の映像化だとしたら、惑星メランコリアが地球を滅亡するなんて妄想、さすがうつ病って感じはするけど共感は得られないと思う。そもそもこの程度ならうつ病じゃなくても書ける。キルステン・ダンストを不機嫌な果実程度の存在にしておけばもっと多様性を持った映画になったと思っただけに残念だった。地球滅亡のくだりは幼稚というか神聖というか邪魔だった。映像の力はさすが。100点。