斑女

中村登、1961。中村登らしからぬ軽妙モダンな映画。カラーでスコープでロケーション撮影もバリバリやって、かなりごきげんな映画。ナイトクラブ界隈の人物模様を描いているんだけど、ナイトクラブも超豪華だしホステスのアパートも豪華。登場人物を深追いしていないところが素晴らしく、人物模様を眺める感じで見られる。最初北海道から岡田茉莉子と旦那の弟が逃げてきて、東京を経由して最後は神戸に行き着く。他にもアメリカに行こうとした人や大阪に行った人もいる。岡田茉莉子はスペイン人の専属ホステスになったりする。ナイトクラブを接点にみな散り散りになっていく様を上手く描いていると思う。ただ最後のシーンは岡田茉莉子が消えた方が良かった。山村聡を捨てて義理の弟を選んだんだから裏切るはずがない。だからこそペギー葉山の歌声に乗せて神戸駅をうろつく佐々木功で映画を終わらせて欲しかったなあ。岡田茉莉子は28歳とは思えない風格。95点。