ラヴ・ストリームス

ジョン・カサヴェテス、1984。久々に映画そのものに驚いた。すごいもん見ちゃったなあという感じ。これは愛についての映画なんだけど、愛の周辺部分の強烈さ。特にジーナ・ローランズの一挙手一投足はどんどん凄みを増して行った。カッコ良くってイカれてるオバハンってのはかなりヤバい。パリのシーンはカッコ良すぎたし、ジョン・カサヴェテスとのジュークボックスのダンスなんて強烈に美しかった。そしてあの衣装と歩き方とハイヒールは相変わらずで、精神が錯乱してる役だからクローズアップがまた強烈。ドキュメンタリーのようにカメラがガッツリとジーナ・ローランズの神経がピリピリとしていく顔面を描写している。映画は脚本と撮影が特に素晴らしかった。一番良かったのはカサヴェテス宅でのカサヴェテスとジーナ・ローランズの関係性というか距離感みたいなもの。でもなんだかんだ言って一番すごかったのは映画そのもの。それはカサヴェテスの頭の中なのかもしれない。こんなに分かりやすい普通の映画なのに、こんなに変でネイティブなカッコ良さのある映画なんて映画史においてカサヴェテスしか撮っていないと思う。でも尺が長かったなあ。素敵なイメージをいくつか忘れさせてしまうほどの尺の長さがあった。100点。