ヴィニシウス ~愛とボサノヴァの日々~

ミゲル・ファリア・Jr、2005。ヴィニシウス・ヂ・モライスのドキュメンタリー。当のヴィニシウスはとっくに不在だし、残っている映像も少ない。でもそれを補って余りある構成力。小芝居ありライブありで飽きさせない。小芝居の女優がかわいかった。ヴィニシウスに関してはロスでカルメン・ミランダと会っている辺りが本当に知りたいところだったけど、その当時の語り手はもうこの世にいないと思う。せめてエリゼッチ・カルドーゾとの絡みはと思ったけどサラリと通過した。ただブラジルの昔の映像の少なさは音楽先進国としては異例で、だからこそ、その先というか奥の方が知りたくなる。あとはブラジルの文化、リオでもいいけど、それとヴィニシウスという人間の符号の一致。個人的にはこれを痛感させられる映画になっていて、ヴィニシウスの歌詞は純朴な日本人の僕の頭には入って来ても血には入って来ないんだなあと虚しくなった。95点。