沙羅双樹(しゃらそうじゅ)

河瀬直美、2003。河瀬直美食わず嫌いだったんだけど食った。そしたらとても不味かった。海外コンペ向けのワールドシネマという感じだった。それにしても主演の福永幸平の演技の下手クソさには驚いた。素人なのかもしれないけれど、それなら監督が素人の使い方を知らないということだと思う。この映画は自然を装った演技をみんながやっていて、それはとても不自然なものだった。これも演技力不足というより演出力不足。あとは演技に深く介入していくカメラもヒドかった。撮影待ちの演技とか、演技待ちの撮影とか、そういうのは当然あるにしても察知されたらダメだと思う。最初のシーンはいいなと思ったんだけど、それが延々と続くとは思わなかった。河瀬直美のお産のシーンなんて赤ん坊のスタンバイ待ちのために河瀬直美の股をフレームから外して河瀬直美の顔を撮りながらスタンバってた。そういうのがバレるあたり本当に迷走しちゃってるなあと思った。でも手ブレ長回し覇気のない演技しみったれた演出と、オリエンタリズム満載の作品には仕上がっているから、ヨーロッパの映画祭的には合格点だと思う。85点。