美貌と罪

岩間鶴夫、1953。淡島千景主演というだけで見た。でも真面目な人間が悪人になっていく暗い役柄で残念。淡島千景だとやっぱり明るい夜の女の役が一番素敵だなあ。この映画ではカネと男に翻弄されて人格まで変わってしまう。脚本の都合上で言えばこの人格変化は理解できるけど、実際の淡島千景の人格の変化には正直なところ面食らった。ちょっと脚本演出ともども出来損ないの感がある。淡島千景の人生が同級生幾野道子との再開によって変化するんだけど、そこで出会う人間全員が悪人という不始末。そして家族は全員が理知的な善人というご都合主義。淡島千景は笑顔も全然なかったなあ。やっぱりあの笑顔とハスキーボイスで受けの演技をしているときの淡島千景が一番かっこいい。幾野道子の本当にムカつく悪女っぷりは良かった。85点。