思秋期

パディ・コンシダイン、2010。俳優の監督長編デビュー作。サンダンスを始めとしていろんな映画祭でいろんな賞を受賞しているらしい映画。スコットランドの悪い奴らのお話。脚本が面白くない。例えばケン・ローチなんかだと厳しい中にも笑いありとか、厳しい中にもさらに厳しいとか、意識的にスコットランドの空気を操作する。でもこの脚本は人間味のあるワルとか、モンスターのような悪人が、そのまま映画を通り過ぎて行く。そして映像がこれまた平坦で暗い。低予算映画とはいえもうちょっと工夫が欲しかったところ。そして役者の演技が演劇人のようにうるさい。とても暗い気持ちにさせられる映画だったんだけど、これが結構面白がられているみたいだから映画って面白い。でもその理由は全くわからない。そもそも主人公のピーター・ミュランは終始とてもいいヤツだし、オリヴィア・コールマンは旦那ではなくモンスターと戦っている。人間ドラマが見たかったなあ残念。85点。