小説家を見つけたら

ガス・ヴァン・サント、2000。設定はよくある青年と老人の心の交流を描いた物語なんだけど、その描き方が素晴らしい。文才のあるもの同士だと言葉に頼った心理描写になりそうなものだけど、この映画は例えばタイプライターやバスケのドリブルやフリースローや自転車や具体的なロケーション、マディソン・スクエア・ガーデンの音やヤンキースタジアムでそれを示してしまう。あと素晴らしいのは物語の滑らかな進行具合。ニューヨークっぽい大人のジャズに身を任せながら気持ちよく映画鑑賞。これは脚本もさることながらガス・ヴァン・サントと撮影のハリス・サヴィデスの功績がデカいと思う。バスケットの試合の撮影や音使いも素晴らしかった。そして中心には波瀾万丈結構あるんだけどタフでクールなロブ・ブラウンがいるから映画に安定がもたらされている。ショーン・コネリーはさすがなもので、ロス・ブラウンに変化をもたらしながら結局自分が変化していくという役柄を好演。この2人はすごくいいコンビだった。100点。