バベットの晩餐会

ガブリエル・アクセル、1987。ヨーロッパらしいノーブルな佇まいの宗教映画。全ての画が絵画のように美しくそれをことさら強調することしない抑制された美学はとても感動的だった。それは音楽の使い方も同じで過多な音楽演出がなく、特に晩餐会での音楽の使い方なんてすごくソリッドなのに、大局的に映画を見ればその中で悠然と聴こえてくる。あとは台詞。晩餐会での味に対する発言タブーゲームがこの映画にどれほどの深みをもたらしたか。演者は実はよく分からなくて、バアサン1人ずつ過去の恋バナが挿入されていて、将軍は晩餐会の主要人物となるいいんだけど歌手みたいな人のくだりはかなりどうでも良かった。ステファーヌ・オードランはかなりお年をめしてしまっていたけれど、料理人設定らしくテキパキとしてスッキリとした好演だった。95点。