ブルーノのしあわせガイド

フランチェスコ・ブルーニ、2011。主人公ファブリッツィオ・ベンティヴォリオがスクーターに乗って様々な生き方に出くわす映画。彼はゴーストライターとして常に他人の生き方に関わり、実生活では友人の息子が実は自分の息子で、それを半年預かることになる。息子はちょうど多感な年頃で悪いことをやったりする。でも息子は突如変化する。そこのところの心の移り変わりが安易すぎるような気がした。終盤これは癒し系映画なんだだとわかって何とか納得はしたけれど、親父が悪い奴のボスにリスペクトされたというだけで突如変身してしまう少年は、他の何かによってまた変身してしまうという危うさを秘めている。しかしこの映画はそういうことは扱わない。ハートウォーミングなエンディングで終わる。人それぞれ様々な生き方があり、それを優しく見つめる監督の視点は終始一貫していた。スクーターに乗ってのラストシーンはまさにハートウォーミング。95点。