17歳のエンディングノート

オル・パーカー、2012。まず映画としての語り口が素晴らしい。脚本もさることながら脚本では描き切れない部分の映画の進行。それがものすごくスムーズだから見ていてダレない。シーケンスメイクが素晴らしく、またシーンとシーンのつなぎが鮮やか。あとは台詞がまったく説明的でないところがまた良い。いわゆる余命モノにはない清涼感がある。しかし終盤はしっかりと家族と恋と死を描写している。カラフルでポップな体裁もやり過ぎ感がなくとても好印象。人物造形もすごくスマート。普通なら母親のオリヴィア・ウィリアムズはもっとダメ母にしてしまいそうだし、父親のパディ・コンシダインはもっと融通がきかない頑固親父にしてしまいそうだし、恋人のジェレミー・アーヴァインは強烈な愛をダイレクトに表現してしまいそうなところ、それをあからさまに見せることなく、しかしちゃんと表現している。特に母親のオリヴィア・ウィリアムズは絶妙だった。もちろんダコタ・ファニングも良かった。でもストーリーそのものはイマイチというか驚きがないというか普通だったなあ。95点。