ストリート・オブ・ファイヤー

ウォルター・ヒル、1984。オープニング・クレジットが終わるまではビバ80年代という感じでカッコ良かった。でもその弾けっぷりが延々と続くからげんなりした。この映画は古典的なお話を現代風にアレンジしているんだろうけれど、そのお話には何のひねりもない。悪者に捕らえられたヒロイン救出劇。そしてクライマックスは悪者のボスとの決闘。すべてが定型文のような脚本だった。水戸黄門とかが好きな人には向いているのかもしれない。あとはヒーローのマイケル・パレの存在感のなさ。「透明な存在に私はなりたい」とでも言いそうなキャラクターだった。常に心ここにあらずという感じの静かな演技だった。そして逆にうるさかったのがライ・クーダーの音楽。この映画はほとんど音楽が鳴りっぱなしで沈黙がなくて、じゃあその少ない沈黙を生かせていたかというと疑問が残る。とにかくライ・クーダーのギターは耳障りだった。マイケル・パレの姉デボラ・ヴァン・フォルケンバーグの大きな瞳は素敵だった。90点。