あの頃、君を追いかけた

ギデンズ・コー、2011。この映画は大人気原作本の大人気小説家が脚本も監督をやっているらしい。ホントは別の人が現場で監督している場合も多いけれど、この映画は本当に小説家が映画監督をやっている感じがする。なんせ人物造形もシーケンスメイクもかなりずさん。そのずさんさが良くも悪くもこの映画を表していると思う。学生映画の熱意を持った素人監督が、大枚はたいて映画職人をかき集めて撮っているようなギクシャクした感じがある。素敵になりそうなシーンを素敵にさせきれないことも素敵に思わせる熱意と青さ。映画の内容は青春ラブストーリーなんだけれど、この映画制作にこそ青春と愛を感じた。ただ内容はそれに伴わず連続TVドラマを端折りながら見ている感じだった。ラストのダイジェストシーンなんて、何でこんな映画見ちゃったんだろうと嘆かわしい気分になるくらいにダサい。でもそこをこの映画はピュアに見せることが出来てしまう。人柄がよく憎めない映画。90点。