パレード

行定勲、2012。虻蜂取らず映画。何だかいろんなことを盛り込み過ぎて、しかし混沌とさせようとしているようにも見えず、なんとも歯がゆい印象だった。良い意味で奇妙な脚本なんだけれど、何故ここまで言いたいことことありまくりの脚本なんだろうか。それも核の部分は言葉でわずかに説明して、あとは映像でたらふく説明するという手法を取っている。説明的な映像というか意味ありげな映像というか、そういうのはあまり好きじゃない。例えば扉の多用してそれに意味を持たせるようなそういう映像が多すぎた。あとトボけたコメディようにしか聴こえなかった音楽はネガティブな意味で奇妙だった。部屋のシーンで人物の動きがあるシーンは、長回しのせいもあってか演劇の稽古みたいで見ていて恥ずかしくなった。カメラがこう動くから演者はこう動いて、するともう一人の演者がこう動く。そういう設計をマジックのような手際で見せるか、もしくは感じさせないのが良い演出だと思う。演者は貫地谷しほりが良く、香里奈が良くなかった。香里奈に期待してこの映画を見たものだから、それがとても残念だった。90点。