人生万歳!

ウディ・アレン、2009。ウディ・アレンが主演だったらさぞ面白かったろなあという作品。ラリー・デヴィッドのインテリ感は少しうるさかった。ウディ・アレン作品としては佳作といった印象で、特別面白いわけではないが、特別つまらないわけでもない。素晴らしかったのは終盤バーのシーンからの流れ。その前にオープンカフェでラリー・デヴィッドは失恋する。そしてバー。南部の堅物エド・ベグリー・ジュニアがクリストファー・エヴァン・ウェルチにゲイを告白する。そして妻のパトリシア・クラークソンは二人の男と添い寝する。そしてその娘エヴァン・レイチェル・ウッドはラリー・デヴィッドではなく若きヘンリー・カヴィルと船上でキスをする。なんと優雅な流れ。そしてラリー・デヴィッドは飛び降り自殺を試みるもそれが新たな恋の始まりになる。こういう洗練された脚本を消費物としての軽さとはかなさをもって表現できる映像作家なんてそうそういない。これ一本をプログラムピクチャーとして見れば素晴らしい映画だと思う。ただウディ・アレン作品として見ちゃうと他に偉大なのがあるから中くらいかなあという印象。95点。