恋愛睡眠のすすめ

ミシェル・ゴンドリー、2005。ミシェル・ゴンドリーの世界へようこそという感じの映画。アイデアの宝庫というより、アイデアのガラクタがとっ散らかっている。そして映画もとっ散らかってしまっている。最初はこの世界素敵って思って見ていたんだけれど、どんどん飽きてくる。そしてガエル・ガルシア・ベルナルが普通に精神病とか、ピーターパンシンドロームとか、とにかく一度医者に診てもらったほうがいいような気がしてきた。そんなことを考え始めたらもう終わり。だれか病院に連れて行ってあげてくださいと思いながら見るはめになった。そんなカオスな主人公が、恋愛恐怖症的なネガティブ思考しまくりでお話が進むんだけれど、陰鬱な感じにならないのはさすがミシェル・ゴンドリー。良くも悪くもやさしい映画。本当にスーパーやさしい。ゴンドリーの分身と思われるガエル・ガルシア・ベルナルへのやさしい眼差しは、ゴンドリー自身の哲学とも言えるような強いこだわりを感じた。ちょっと退屈な映画だったけれど、シャルロット・ゲンズブールがたくさん見られてよかった。90点。