ビフォア・ミッドナイト

リチャード・リンクレイター、2013。ほとんどの時間平凡な痴話喧嘩が平凡な画面構成のなかでおこなわれる。見ていてとても退屈だった。歩きながらしゃべり倒す映画といえば、ロメールあたりが思い出されるけれど、ロメールの台詞は風景と同じようなもので、フランス語の響きとして認識して字幕なんて読まなくてもそれほど問題がない。でもこの映画は脚本上重要なポイントを膨大な台詞のなかに盛り込む。僕は日本語を読むのが苦手で、あまり文字数が多いとついていけない。その上つまらない痴話喧嘩だったから必死で読むなんて酷すぎた。そして字幕を読めなかったから人物相関図もよくわからなかった。字幕が読めれば感想も違ったかもしれない。でもジュリー・デルピーの熟れた肉体は美味そうだった。特に二の腕の肉付きはパーフェクトだった。しかしシリーズものとしての価値を除いたら、どうでもいい映画だと思ったし、僕は全部ほぼリアルタイムで見ていて、思い入れもあるつもりだけれど、この映画にはあまり面白みを感じなかった。1作目は普通の出会い系恋愛映画で、2作目もこれまた出会い系の恋愛映画。しかしこの2作目は奇跡の80分間だった。それが今作は映画としての形態が変わってしまって、ライフワーク映画になってしまったのかなという印象。でもラストシーンは素敵だった。終わらせ方も素敵だった。90点。