サイド・エフェクト

スティーヴン・ソダーバーグ、2013。エンタテインメント映画としても面白いし、ソダーバーグらしい撮影編集も随所に見られるから、個人映画的にも面白い。素晴らしいと思ったのは、ミステリーについて行けなくなっても、ついて行く必要がないところ。あれ、ちょっとわからなかった。でもまあいいやで済まされる感がこの映画には充満している。それでいてちゃんとミステリー好きにもある程度楽しめる映画になっている。最近はこういう映画らしい映画を見ていなかった。だから音声と映像の在り方とかはさすがだと思った。台詞だけ前のシーンのケツにかぶせたり、喋っているのがだれなのか隠しておいて明らかにするショットだったり、画面の外の音を効果的に使ったりと、すべて映画の基本だけれど、さすがに上手いなあと堪能した。そしてこの映画はやっぱり見ていて騙されるのが面白い。ルーニー・マーラにはまんまとだまされた。だまされたいと思ってしまった。結局ジュード・ロウが謎を解くような映画なんだけれど、僕はルーニー・マーラとキャサリン・ゼタ=ジョーンズにだまされまくった。ソダーバーグ、こんな微妙な秀作で映画引退するのかなあ。95点。