ウォールフラワー

スティーヴン・チョボスキー、2012。ベストセラー小説の映画化。原作者が脚本と監督までやっている。致命的なのはボウイのヒーローズが一年がかりで認識される設定。ティーンエイジ・ライオットを爆音で聴いたり、スミスがどうこう言ったりするサブカル若者たちが、ヒーローズを知らない。知らなくてもいい。でも映画の構成の都合上、一年がかりでわかるという設定はひどかった。叔母の死とローガン・ラーマンの病気のセットも邪魔臭い。自分への手紙とか独白で字幕が増える一方でげんなりした。若者の時の流れを描いたと言われれば、そう見えないこともないけれど、シーンの起伏が少なくて、青春ダイジェストを見せられているようなザックリ感あった。シーンをある程度入れ替えたり削除してもわからないと思う。スタッフの問題なのか、小説の作者が意気込んで監督している無謀さがなく、普通の映画になってしまっている。エマ・ワトソンとエズラ・ミラーのちょっと不思議な兄妹は良かった。自然な光の使い方も良かった。90点。