フルートベール駅で

ライアン・クーグラー、2013。サンダンスと関係があるかは知らないけれどサンダンス系映画。今やアメリカの恒例行事となった白人警官による黒人殺し。これは2009年のオークランド、オスカー・グラントが殺された事件をドラマ化したもの。殺される前の1日の日常を描く。この描き方はとてもいい。ただワンシーンだけ数年前の刑務所のシーンがあって時間軸がぶっ飛んでしまうのがとても残念だった。なにもオスカー・グラントの人生の縮図、ぐうたら系ブラックの縮図を意識する必要なんかないのに、脚本がどうしてもそっちに傾倒してしまう。1日の日常があって、そこに上手く彼の現状を盛り込み、撃たれるまでがストレートに描けていれば素晴らしい映画になったと思う。電車の中でのカウントダウンなんて素敵なシーンだった。それにしても撃たれてからが何故あれだけ長いのか。映画の冒頭で彼は死ぬと宣言されていて、死ぬか生きるか劇を延々と見せられるのは脚本として納得出来ないものがあった。主演マイケル・B・ジョーダンは好演。95点。