私たちのハァハァ

松居大悟、2014。青春映画の佳作という感じ。福岡県の女子高生四人組がバンドのライブに感化され、東京公演も見に行っちゃおうぜ金ないけどみたいなお話。前半はとても良かった。チャリンコ捨てるは早すぎたとは思うけど、神戸到着くらいまでは面白かった。しかし内輪もめを始めて、東京でのもたつきにイライラし、結局消化不良に終わった。東京駅に着きます。お金がないけど渋谷に行かねばなません。絶対山手線キセルでしょう。そこで歩かせてしまう。脚本の都合上歩かせてしまう。これにはがっかり。この映画は一人の過激なアイドル崇拝者と、三人の現実的アイドルファンに距離が生まれるところに緊張感を持ってきている。アイドルファンとしては、東京までアイドルを見に行きたいんだけど、みんなと一緒にというのが大前提としてある。目的より過程こそが青春だと思う。でもこの映画は、青春映画的な台詞を意図的に排除している。これが良くも悪くもという感じで、良さはもちろん私たち青春してる感を本人たちから省くことができる。でもその分キャラクターの個性も省かれてしまっている印象を受けた。キャラだけあってキャラクターなしという感じがしたのは残念。真山朔のヘルメットとビデオカメラが素敵だった。こういうのをもっと見せてもいいと思うんだなあ。95点。