神様のカルテ2

深川栄洋、2014。前作はとても好きでした。それに比べると落ちる気がします。まず脚本がやたらめったら詰め込みすぎていて余裕がない。そして終盤まさかの失速をして間延びする。前作はもっとどうでもいいような繰り返しとか、寮の感動的なシーンが見られた。そういう面は排除されてしまって医療の現場ドラマに成り下がったという印象。前作が2011年。これが2014年。ちょうどブラック企業なんかが騒がれた時期と重なる。つまり2011年にこの病院を見るのと、いまこの病院を見るのとでは感覚が異なる。この病院は櫻井翔の労働状況から見るとブラック企業だと思う。ヒューマニズムを高らかに謳い上げる前に、労働環境を整備して欲しいと思ってしまうし、映画なんだからちょろっちょろっと書き直して労働環境を整備してしまえばいいのにと思った。櫻井翔のメガネや言い回しに象徴される不思議な感覚も衰えてしまっていて残念。前作の寮での桜のシーンの映画的カタルシス。ああいうのが見たかった。映画を見た感じじゃなくて、2時間もののドラマを見た感じがしてしまった。ただお話がつまらないわけではなく、映画としてどうなんだろうという感想。宮崎あおいは相方を変な呼び方で呼ぶ役が多いなあ。素敵でした。90点。