青天の霹靂

劇団ひとり、2014。映画史上稀に見るベタな作品だと思う。ほとんどの展開が見えてしまう。ダブルミーニングな感じで見えてしまう。タイムマシーン的に見えるものと、ベタベタな脚本から見えるもの。まあ商業映画というのはそれでもいいのかもしれないけど、脚本は解せなかった。ただ、ベタのその先にあるものは素晴らしかった。大泉洋と劇団ひとり二度に渡る語りのシーン。特にラストにつながる河原の画のカッコ良さ。劇団ひとりのカッコ良さ。それは衣装とか画としてのカッコ良さと、キャラクターとして積み上げられてきたカッコ良さ両方が素晴らしかった。この映画、マジックは仕方ないにしてもアップが多すぎた。それも不器用な手持ちアップ。時代設定とかあるからアップが多くなるんだろうけど、ちょっと撮影は厳しかった。それでもこの映画が素晴らしいのは90分映画だということ。90分ならば、ダメダメでも良い所がある映画は光り輝く。この映画はその典型的な例だと思う。120分映画にしちゃえる感じの作品なだけに、程良い長さが心地良かった。90点。