悲しみよこんにちは

オットー・プレミンジャー、1957。何だかよくわからない映画だった。ジーン・セバーグは忍者みたいな動きをしていて、いつも赤の水着で、赤レンジャーみたいだった。この映画はスコープサイズを上手く生かしきれていない。そもそもスコープだからこそやろうとしている撮影が多く、そのほとんどが失敗に終わっている。画面が広いから長回しをしているだけという撮影も多く、映画撮影として退屈な部分が多すぎる。結果カッティングとかシーケンスメイクの面白味を放棄してしまっている。この映画、南仏を舞台にフランス人らしき人物たちがネイティブな英語をしゃべる。ただのハリウッド映画なんだけど、南仏に荒々しい英語の響きは似合わなかった。それにフレンチブルジョワ描写も全然なっていなかったというか、描写する気がハナからなかった。低予算ハリウッド映画の駄作。駄作のなかにあって演者で唯一好演したのがミレーヌ・ドモンジョ。女優の三番目。奥行きのあるキュートなキャラクターになっていて素敵だった。85点。