ルームメイト

古澤健、2014。稀代の大根女優北川景子と、大根を個性にまで昇華させた深田恭子の、ヒリヒリするような危うい演技合戦が見られる映画。大根合戦は北川景子の圧勝。映画の印象はカットの割り方が超テレビ的だったことくらい。映画的なダイナミズムが感じられず、フットワークの軽さとか効率の良さとかテキパキしたエディティングとか、物分かりの良すぎる高良健吾とか、こういうジャンルをあまり見ないせいか、出来損ないのエンターテイメントという印象が残った。でもこういう整合性モノにありがちなミスもあまり感じることなく、出来損ないなりに楽しめる映画だった。ひとつ許せなかったのは、北川景子が硫酸を足にぶっかけて、そのまま靴下履いてスリッパはいて、次の日にはかわいいスニーカーなんて履いちゃって、この映画不良品じゃねえかと思った。そんなテキトーさ随所に見られ、それが良くも悪くも軽い感じに仕上がっていて、おっそろしいお話なのに、全然おっそろしくなかった。85点。