東京上空いらっしゃいませ

相米慎二、1990。牧瀬里穂のアイドル映画。90年代に見たときには、もっと開放的な映画だったという印象がある。しかしこれはオールアフレコで、それもアフレコらしいアフレコをしていて、とてもアニメーション的な感じがして、自分の目と画面がすごく遠くに感じた。そこにある現実という感じがなく、これはわざとなくしていると思うけど、その部分は20年以上前に見た記憶とのギャップがあった。音の使い方はファンタジーを先導していた。これは牧瀬里穂のアイドル映画であると同時にアクション映画で、動きもそうだし動く動機もそうだし、台詞だって勢いだけでやっている。それを中井貴一が受け止めるでもなく、ただ快調に暴走する牧瀬里穂という感じ。ちょっと脚本に難があるから評価は低くなるけど、アイドル映画でも相米らしいシーンメイクは多々見られる。あとは確実にタイトル負けしている映画だと思った。90点。