アパートの鍵貸します

ビリー・ワイルダー、1960。映画革命真っ只中の60年の映画にしては60年を全く感じさせないオールドスタイル。この映画で良かったのは、段々と魅力が出てくるジャック・レモンと、はじめから魅力全開なシャーリー・マクレーン。ジャック・レモンの魅力と共に映画も面白くなってくるのが、展開としては心憎いところ。シャーリー・マクレーンは笑顔がもっと見たかった。ショートカットのシャーリー・マクレーンはとても現代的で、テイラー・スウィフトとかは、マクレーンの系譜で語れると思った。昔ながらのおめめパッチリ、ちょっとふくよかで、アップになるとぼやける、みたいな女優ではなかった。この映画は映画史に輝く名作ではないけど、期待したほど面白くはなかった。マクレーンの魅力がなければ、あとは原題どおり「アパートメント」にしていたら、ワイルダーの良作群のひとつという扱いにすぎなかったのではと思った。マクレーンがいなければ、なんてありえないけど。95点。