銀座化粧

成瀬巳喜男、1951。上映時間が短く、その短さの中でいろいろ詰め込むのではなく、無駄を省いて観る者に考える自由を与えてくれる映画。ストーリー自体は平凡で傑作ではないと思うが、とても堅実な作りの映画で、特に田中絹代と男たちの生き様がよく描かれていた。いたるところに楽隊が出てきて、全体的に暗めの映画に華を添えていたのも良かった。この映画、撮影は三村明で美術は河野鷹思。でもやはり成瀬映画といえば、撮影は玉井正夫、美術は中古智がいいなあと思った。95点。