晩春

小津安二郎、1949。オズはナニがスキですか?なんて聞かれると『トーキョー・ストーリー』なんてテキトーに答えていたのですが、断然『晩春』です。絶対『レイト・スプリング』です。いままで似たようなタイトルがあって三十年位覚えるのに苦労しましたが、今度こそ覚えてみようと思います。小津を初めて見たのは多分この『晩春』で、他全て見ていなかったから、小津映画の要素のすべてがここにあって、僕の人生は変わりました。さらにこの映画、家族がたくさん出てこないからストーリーがわかりやすいのがいい。そしてなんといっても原節子がもうすごすぎます。笠智衆のだまくらかす演技とかラストとか素晴らしすぎます。杉村春子も嫌なババア色が薄く、笑いを持っていってくれます。宇佐美淳と原節子のサイクリングも引用らしきものをいろんな映画で見かけます。でもやはり『晩秋』とか『麦秋』とか、『早春』とか、区別がつきません。伊藤宣二のスコアも、ヒップホップでいえば大ネタ使いな感じで、この映画には合ってました。100点。