ぼくとアールと彼女のさよなら

アルフォンソ・ゴメス=レホン、2015。余命いくばくモノ。サンダンス受賞モノ。いままで腐るほど余命いくばくモノは見たけど、これはその中でも新鮮だった。世の趨勢に漏れず、明るくてテンポの良い、いくばくモノなんだけど、主人公の悩みや葛藤や成長がすごくスマートに描かれている。その主人公トーマス・マンとオリヴィア・クックの出会いなんかはすごく強引だけどスムーズ。このあたりはウディ・アレン映画のような物語を引っ張る力があった。シリアスがほどほどなのは、近年の他のいくばく映画と同様だけど、恋愛関係を極限までセーブしていて、その清々しさに映画の軽快な走力を感じた。90点。